東京を代表する歓楽街、歌舞伎町(新宿区)で14日、スケートボードのイベント「TEPPEN 2024 KABUKICHO」が開かれた。歌舞伎町シネシティ広場に設けられた特設エリアで、招待された国内トップスケーター36人と、予選を勝ち上がった4人の計40人が出場し、ストリートスケーターのナンバーワンを競った。次々に繰り広げられる華麗な滑りに、会場を取り巻く観客から大きな歓声が上がった。
オリンピックでのメダル獲得などを通じてスケートボードへの理解が広がる中、「ファッション」「アート」「音楽」が融合する本来の魅力を伝えようとイベントが企画された。昨年、浅草で初めて開催されて大きな話題を集め、今回は多くの若者が集まる歌舞伎町での開催に踏み切った。スケーターの自由な発想から生まれた特設ステージで、選手たちは思い思いの技を繰り出していた。
埼玉県さいたま市から家族と訪れた高村龍摩くん(14)は「新宿の真ん中で、こんなイベントができるなんて、心が躍ります」と選手たちの姿に目を輝かせた。
大音響のリズムに合わせて、創造力豊かに技を繰り出す選手ちの滑走が、歌舞伎町に新しい風を吹かせているようだった。(文・写真 関勝行)