Infoseek 楽天

国の重要文化財で春を告げるひな人形やつるし飾りの展示 約4000点、山梨・甲州市

産経ニュース 2025年2月11日 12時7分

来月のひな祭りを前に、山梨県甲州市の国の重要文化財である古民家の旧高野家住宅「甘草(かんぞう)屋敷」で、県内外から寄贈された約4千点の古いひな人形やつるし飾りの展示が11日から始まった。訪れた人たちは一足早いひな祭りの雰囲気を楽しんでいた。

展示されている人形で最も古いのは、江戸時代中期の「享保雛」で、豪華な着物や冠を身に着け、切れ長の眼をしているのが特徴だ。このほか昭和30年代に流行したという京都御所の紫宸殿(ししんでん)に似せた建物の中にひな人形が飾られる「御殿飾り雛」も多く展示されている。

この日は箏(こと)の演奏会も開かれ、その調べの中で豪華絢爛(けんらん)なひな飾りを楽しんでいた。神奈川県相模原市から来た50代の女性は「いろんな時代のひな人形があって見ごたえがあった」と話す。

甲州市では甘草屋敷を含めた市内全10カ所で、春の訪れを告げる「甲州市えんざん桃源郷ひな飾りと桃の花まつり」としてひな人形の展示を4月18日まで行う。

この記事の関連ニュース