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若田さん名誉館長の「さいたま市青少年宇宙科学館」 スイングバイの仕組みなど展示充実 埼玉「館」巡り

産経ニュース 2024年7月13日 10時0分

さいたま市出身の宇宙飛行士、若田光一さん(60)が名誉館長を務める市青少年宇宙館。〝ウリ〟はプラネタリウムだが、その他の科学展示も充実している。

例えば燃料消費なしで宇宙船を加速させたり方向を変えたりする方法「スイングバイ」の仕組みを体験から学ぶことができる装置があり、取材に訪れた日はさいたま市内の小学生たちのが目を輝かせていた。

このほか、入り口正面には地球が自転していることを目で見て理解できる「フーコーの振り子」があったり、動植物の化石や鉱物が展示してあったりと、科学全般を網羅している。

また、「宇宙ひろば」のコーナーでは宇宙服が展示してあるほか、星までの距離の測り方などがパネルで紹介されている。

市内の友人と一緒に訪れていた東京都江戸川区の男子大学生(20)は「思ったよりも広く、展示物が多くて面白かった。特に惑星の解説が興味深い」と話していた。

そして、ウリのプラネタリウムは星空の解説のほか、恐竜の絶滅と進化に関するものや、火星の衛星フォボスからサンプルを持ち帰る探査計画に関するものなどさまざまなプログラムが用意されている。

さいたま市では市立の小学校4年生と中学校3年生が来館できるようにしている。このため、5~7月と9~12月は館内は多くの子供でにぎわう。

館は「子供の体験格差が話題になっているが、市内の子供は最低でも人生で2回はプラネタリウムを見ることができる。これは科学教育の面での効果は大きい」としている。

20日からは夏休み向けのプログラムとして、特別展「忍者のわんぱく修行展」を開催。また夏休みの工作や自由研究に役立つワークショップ、サイエンスショーが企画されている。(半田泰)

■アクセスガイド さいたま市浦和区駒場2の3の45。JR浦和駅東口から北浦和駅東口行きバスに乗り「宇宙科学館入口」停留所で下車し徒歩3分。近隣には駒場運動公園の駐車場があるが、「公園利用者用のため、使用は遠慮してほしい」としている。

さいたま市青少年宇宙科学館 科学教育振興の目的で昭和63年にオープン。入館は無料で、プラネタリウムのみ大人520円、4歳以上高校生以下200円。20日からは新プログラム「すみっコくらし ひろい宇宙とオーロラのひかり」が上映される。プラネタリウムのプログラムや上映時間は館のホームページで。

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