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メタバースで集団お見合い 奈良市が婚活支援「内面重視の婚活を」

産経ニュース 2024年8月23日 19時36分

奈良市は、若者の婚活を後押しするため、メタバース(仮想空間)での集団お見合い事業を始める。独身者へのアンケートで「異性とうまく付き合えない」という男性の回答が目立ったためで、「自身のアバター(分身)を操作するメタバースでは内面重視の婚活が可能になる」としている。

昨年8月に市が独身250人に行った調査によると、独身の理由の男女トップが「適当な相手にめぐりあえない」で、男性の2位は「異性とうまく付き合えない」だった。インターネット上の空間でアバターを操作する婚活形式ならば、外見を気にせず婚活のスタートが切れるという。

参加者はあらかじめアンケートによる診断を受け、特性やパートナーシップ力などの判定を受ける。9月にメタバース上で開催される全員参加の婚活イベントで自己PRなどを行い、マッチングに成功した男女は10月にメタバース上でデート。成立したカップルが同月、奈良市内でリアルのデートを行う。

年収や身長といった個人データはメタバース上の会話やアバターの仲人などを通じて相手に伝わるが、外見についてはリアルのデートまで明かされない。

一般社団法人メタバース婚活協会への委託事業で、対象は市内在住・在学・在勤か将来移住を検討している20~40歳くらいの独身男女各12人。パソコンのほか、独身誓約書の提出と顔写真付き身分証明書、参加費1500円が必要。9月10日まで同協会のホームページで参加を受け付ける。応募多数の場合は抽選となる。

仲川げん市長は記者会見で「行政がここまでするのかと思われるかもしれないが、婚活未経験の人でも顔や個人情報が事前に明かされない婚活であれば敷居が低いと思う。ぜひ参加してもらいたい」と呼びかけた。

市はこのほか、スマートフォンのマッチングアプリの無料オンラインセミナーを開催する。利用が急増しているアプリによる出会いや婚活を応援する。

入門編は10月17日、応用編は同24日で、いずれも午後7時~8時。講義はアプリ「Pairs(ペアーズ)」を運営するエウレカが担当する。

18歳以上の市内在住、在学などの独身者が対象。申し込みは応募フォームから。締め切りは入門編が10月10日、応用編が同17日。

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