近江鉄道(滋賀県彦根市)は昨年に引き続き、クリスマス用の装飾を施した「メリークリスマス号」を12月14~25日に運行し、沿線のにぎわい創出を図る。今回は初めて洋風レトロな赤い屋根が特徴の鳥居本駅(同市)の駅舎をイルミネーションで照らす。
メリークリスマス号は、沿線の日野町で活動する子育て支援団体「ぱれっとしが」の協力を得て、900形電車「あかね号」の車内をクリスマス飾りで彩る。
また、車両には同社のマスコットキャラクター「駅長がちゃこん」と、「鉄道むすめ」のキャラクター「豊郷あかね」のクリスマスバージョンのヘッドマークを取り付ける。
同社では、多くがラッピング広告車になっている水色9編成、黄色7編成のほか、赤色とベージュの「赤電」と「あかね号」各1編成の計18編成(36両)が運行されている。車両のローテーションが毎日変わることから、メリークリスマス号も決まった時間に走行しない。同社の担当者は「偶然の出会いを期待してもらえたら」と話している。
鳥居本駅の駅舎は昭和6年の駅開業当時の建物で、国の登録有形文化財。13日に待合室やホームにイルミネーションやクリスマスの飾りを施すという。