新型コロナウイルス禍後の観光回復や外国人観光客の急増などに伴う奈良公園周辺のオーバーツーリズム対策として、奈良市観光協会は若草山山頂と西ノ京地区を周遊する特別バス事業を始める。観光客の誘導や分散で混雑解消を図る。期間は3日~12月29日の土・日・祝日(12月8日を除く)。
奈良市街地を一望する若草山(標高342メートル)は、通常は徒歩か有料道路を使って車で登るしかないが、特別バスでJR奈良駅-近鉄奈良駅-県庁前-若草山山頂を結ぶことで、アクセス性の向上や観光客が密集する奈良公園周辺からの誘導が期待できる。
さらに薬師寺、唐招提寺がある西ノ京地区と平城宮跡を巡るバスも運行。両寺と平城宮跡は世界遺産「古都奈良の文化財」を構成しており、来訪者の増加が見込めるという。
運行時間などは奈良交通のホームページから。
また、12月28日まで両寺と平城宮跡で謎解きゲーム「西ノ京に眠る謎」を開催。スマートフォンアプリ、LINE(ライン)を使用する。参加には千円のキット代のほか拝観料が必要。詳細は公式サイトで。