橋の上まで走ってくると眼下に絶景が広がった。大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」の周辺に建設中のパビリオンがいくつも見える。いやが上にも気分が高揚し、来春開幕する万博への期待感が膨らんだ。
11月下旬の午後、大阪市此花区の舞(まい)洲(しま)と万博会場がある夢(ゆめ)洲(しま)を結ぶ「夢(ゆめ)舞(まい)大橋」。アーチ状になった橋の上から急ピッチで建設が進む万博会場が一望できた。このエリアは現在、立ち入りが制限されているが、実は一般の人でも気軽にこの〝万博パノラマ〟を楽しむ方法がある。
来年1月3日、万博開幕100日前に行われる「大阪・関西万博開催記念 夢洲ファンラン」(主催・産経新聞社ほか)に参加することだ。メイン会場となる夢洲の大屋根リング付近をスタートする特設コースで開催。走ることを特別に許可された最初で最後、一度限りのイベントとなる。
種目はゆっくり楽しく走る「ファンラン」(2025メートル)と、着々と準備が進む万博会場の絶景を夢舞大橋から望める「10キロ」の2種目で、先着7500人。参加料は受付会場(咲洲)とメイン会場を結ぶ往復のバス代、記念品のマフラータオルを含め、10キロが6600円、ファンランが3300円(ともに税込み)とお手頃だ。
ゲストには、4大会連続五輪出場の福士加代子さんらが登場。一足先に万博の雰囲気を体感できる絶好の機会となる。申し込みは公式ページ=2次元コード。
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「夢洲ファンラン」のコースを試走した体験記を3回にわたって連載する。(産経新聞事業部長 梶原紀尚)