千葉県は結婚を希望する人たちを応援しようと、インターネット上のメタバース（仮想空間）を使った婚活事業「ちばメタ婚～メタバースで縁結び～」を始める。ネット空間での出会いの場を提供することで、少しでも少子化に歯止めをかけたい考えだ。
イベントは９月２１日、１１月、来年１月に開催される。初回は午後２～６時で、千葉県内在住か在勤で２０～３０代の独身男女が対象だ。９月４日までの事前申込制で、イベント前にセミナーを受ける必要がある。定員は１回当たり男女１２人ずつ（応募多数の場合は抽選）。参加費は１人３千円。
イベント当日はアバターと呼ばれる分身が１対１で会話を弾ませ、２人の気が合えば９月２８日にアバター同士でデートを楽しむ。
一般社団法人「メタバース婚活協会」（東京）などが「デジタル仲人」として２人の間に入り、相談などに対応する。その後、うまくいけばリアルな対面でのお付き合いに発展していくという流れだ。
県内では木更津市を中心に君津、富津、袖ケ浦の４市で同様の婚活イベントが行われたことがあるが、県は対象者の居住エリアを県内全域に広げ、対応する。
同県の熊谷俊人知事は８日の記者会見で、「婚活会場までの距離を気にせず、アバターを通じた会話で、外見ではなく内面を理解し、関係を深められる。全庁あげて少子化対策に取り組む」とアピールした。