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ホームのご神木に安全を祈願 阪急電鉄服部天神駅

産経ニュース 2024年8月29日 18時0分

ご神木であるクスノキがホームにそびえ立っていることで知られる阪急宝塚線服部天神駅(大阪府豊中市)で同電鉄の安全祈願祭が行われた。しめ縄が巻かれたクスノキの前に神棚が設置され、同電鉄社員らが見守る中、服部天神宮の加藤芳哉宮司が祝詞(のりと)を上げた。

クスノキは明治43年、服部天神宮の境内に同駅が開設された際に、地域住民の願いを聞き入れて伐採されることなく、そのまま神木として残された。樹齢数百年ともいわれ、ホームのアスファルトを盛り上げて根を張り、天井を突き抜けて立つ姿が印象的で地域の守り神として地域住民からも親しまれている。

阪急電鉄が創立100周年を迎えた平成19年、鉄道の安全と神木のクスノキに感謝の祈願をしたことから神事が始まり、今年で18回目を迎える。加藤宮司は「ご神木は100年以上にわたって電車の安全を見守ってきた。これからも伝統を大切にし、地域に親しまれるご神木であってほしい」と話した。

同駅を含む同電鉄豊中管区統括駅長を勤める高橋修さんは「宝塚線はご神木と地域のおかげで、大きな事故を免れてきたのかもしれない。今年も安全祈願祭を迎えられてホッとしている」と話していた。

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