Infoseek 楽天

「平和都市の取り組み進めたい」 広島原爆の日、奈良市で平和の鐘鳴らす

産経ニュース 2024年8月6日 19時10分

広島での原爆投下から79年を迎えた6日、奈良市役所や市内の48の寺院と教会で「平和の鐘」が鳴らされ、市役所では仲川げん市長らが犠牲者の冥福を祈った。

原爆が投下された午前8時15分、市役所屋上の塔屋に約20人が集まり、仲川氏や奈良市遺族会の宮本謙二副会長(68)らが鐘を突いた後に献花。続いて仲川氏が「社会が複雑化し、宗教や価値観の対立が起こっている。平和都市・奈良から一人一人の心に平和を築いていく取り組みを進めたい」と参加者に語った。

祖父の兄弟4人が戦死や戦病死したという宮本副会長は「今の子供は戦争を全く知らない。少なくとも戦争はしてはいけないと思ってほしい」と話していた。

同市では、市議会が昭和60年12月に「非核平和都市宣言」を決議し、翌年から平和の鐘を鳴らしている。長崎原爆の日の9日の午前11時2分にも鐘を鳴らす。

この記事の関連ニュース