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「貴重な経験、終わると寂しい」 祇園祭締めくくる夏越祭

産経ニュース 2024年7月31日 19時52分

祇園祭の終わりを告げる夏越祭(なごしさい)が7月31日、京都市東山区の八坂神社摂社の疫(えき)神社で営まれ、氏子ら約300人が参列した。参列者は鳥居に設けられた直径約2メートルの茅の輪をくぐって拝礼し、お守りとして厄よけのカヤを抜いて持ち帰った。

八坂神社の主祭神、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が旅の途中で疫神社の祭神、蘇民将来(そみんしょうらい)から手厚いもてなしを受けた返礼に、「蘇民将来子孫也」と記した護符を持てば疫病を免れると約束したとの故事にちなむ神事。

八坂神社の筆頭氏子組織「宮本組」の原悟組頭(60)をはじめ、祇園祭山鉾(やまほこ)連合会の木村幾次郎理事長(76)や長刀(なぎなた)鉾の稚児を務めた西川雅基(まさき)さん(11)らが参列した。

野村明義宮司(65)は「これからの1年、身も心も無病息災で乗り越えていただきたい」とあいさつ。西川さんは1カ月を振り返り「めっちゃ楽しくて貴重な経験だったけど、終わると寂しい。祇園祭を自由研究のテーマにしたい」と話した。(田中幸美)

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