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暑い千葉・茂原の夏、七夕まつりも熱く 阿波おどりやYOSAKOI 26日に前夜祭

産経ニュース 2024年7月26日 20時27分

千葉県茂原市の夏の風物詩「茂原七夕まつり」が27、28両日、市中心街で開かれる。約500本の華やかな七夕飾りや多くの提灯(ちょうちん)が市街地を埋め尽くし、お祭りムードを盛り上げる。26日には前夜祭として記念式典が市役所で開かれ、まつり実行委員会会長の市原淳市長は挨拶で「注目イベントが盛りだくさん。時間の許す限り祭りを満喫してもらい、楽しんでほしい」と語った。

キッチンカー25台

今年で70回目の節目を迎える茂原七夕まつりは、「湘南ひらつか七夕まつり」(神奈川県平塚市)、「狭山市入間川七夕まつり」(埼玉県狭山市)と並ぶ関東三大七夕祭りの一つ。昭和30年に産業振興の一環として始まった。新型コロナウイルス禍前は3日間の開催で例年80万人が訪れた。4年ぶりの開催となった昨年は2日間に短縮し、60万人超が楽しんだ。

まつり実行委員会によると、市街地を彩る豪華な七夕飾りは、笹飾りやくす玉装飾など「平塚や狭山に比べて種類が豊富だ」(担当者)という。恒例の「もばら阿波おどり」と「YOSAKOI 夏の陣2024」も見どころで、街中が熱気に包まれる。

阿波おどりは27日午後5時半から茂原駅東口の商店会周辺で、YOSAKOIは28日午後1時から茂原商工会議所近くで、それぞれ行われる。茂原小近くには25台のキッチンカーが登場し、さまざまなグルメを味わえる。大道芸イベントやスリッパ飛ばし選手権なども実施する予定だ。

「ごみ減量作戦」を展開

茂原七夕まつりの会場では、地元の県立茂原高の生徒有志がごみ減量作戦を展開する。「宴の後」に残る大量のごみを少しでも減らし、持続可能なお祭りにしていこうという新たな試みだ。

具体的には、ペットボトルのキャップを再利用した「マイスプーン」を販売するほか、分別して捨てたくなるような「オシャレなごみ箱」の設置やリユースコップの利用促進などに取り組む。

ごみ減量作戦は、生徒有志がボランティアで参加した昨年の七夕まつりの経験がきっかけだ。ごみ問題の解決に向けて知恵を絞り、茂原商工会議所や地元企業が協力した。(岡田浩明)

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