NHK大河ドラマ「光る君へ」の最終回のパブリックビューイングが15日、国立京都国際会館(京都市左京区)で行われ、まひろ(紫式部)を演じた吉高由里子さんと藤原道長を演じた柄本佑さんらが登場した。撮影秘話や現在の心境などを語った。
NHK京都放送局と府が主催。全国から約1300人が集まり、中には台湾から駆け付けたファンもいた。
会場では最終回を大スクリーンで鑑賞。その後、吉高さんと柄本さんが手を振りながら客席の後方から姿を現すと、大きな歓声と拍手が起こった。
トークショーには脚本家の大石静さんら制作陣も参加。大石さんは当初、「平安時代のドラマなんて誰が見るのかしらと思ったが、第2話を見て『いける』と確信した」と話した。また、ドラマで重要なポイントとなった月については、千年前の暦を調べて、その日の月に近い状態をカメラマンが納得いくまで撮影したとの秘話も明かした。
吉高さんは「終わってしまうのがとても寂しい。みなさんの心の中に残って、光のような作品になってくれたらうれしい」としみじみと語った。柄本さんは「長いと思ったがあっという間でした。この作品の一員になれたことがうれしい」と感慨深げに話した。(田中幸美)