東京都千代田区の神田明神で18日、毎年恒例の「寒中みそぎがまん会」が行われた。19日まで開催される「だいこく祭」の行事のひとつで、ふんどしや白装束姿の男女計40人が参加した。澄み切った冬空の下、寒さに負けず「えいっ、えいっ」と気合の入った声が境内に響き、「五穀豊穣(ごこくほうじょう)!、世界平和!」などと願いを叫びながら勢いよく氷水をかぶった。無事に終わると、境内で見守った参拝客からは拍手と歓声が上がった。
神田明神によると、寒中みそぎは40年以上続く行事で、氷水をかぶることで身を清める意味があるという。
練馬区から参加した公務員の鳥飼敏博さん(56)は「思っていた以上に寒くなく、気分が一新された。他の参加者と一体になって願いを込めることができてよかった」と晴れやかな表情をみせた。神職は「世の中も清らかになり、さらに活性化してくれれば」と話した。(文・写真 酒井真大)