日本国際詩人協会（京都市上京区）理事で詩人の上村多恵子さん（71）＝京南倉庫社長＝らが「世界女流詩人アンソロジー 起こせ今、女神の風！」を発刊し、京都市の松井孝治市長に報告した。
新型コロナウイルス禍が完全収束と言い難いことや、ロシアによるウクライナ侵略、パレスチナ自治区ガザ情勢など混迷が続く世界を踏まえ、この現状に立ち向かい未来に希望を抱いてもらおうと編纂（へんさん）した。
詩集には、上村さんの詩を含め、交流を持つイタリアやスペインなど22カ国34人の作品を収録。同協会代表理事の角倉マリ子さん（72）が翻訳、各国の詩人とのオンラインによる交流を大谷大名誉教授の福田洋一さん（68）が技術支援するなどして完成した。
8月23日に市役所を訪れた上村さんらは、松井市長に詩集の趣旨や活動の詳細を報告し、「次は男性詩人を集めた詩集にも取り組みたい」と抱負を語った。これに対し松井市長は「京都でこうした活動が行われていることに敬意を表したい」とたたえ、今後の取り組みに期待を寄せた。
詩集は1500円。問い合わせは同協会（075・468・1231）。