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映画、アニメの作り方を学べる映像ミュージアム 黒澤明監督が実際に描いた絵コンテも 埼玉館巡り

産経ニュース 2024年6月29日 13時14分

日ごろから楽しんでいる映画やアニメはどうやってつくられているのだろう-。埼玉県川口市のSKIPシティにある映像ミュージアムはこの疑問にすべて答えてくれる。

入館してまず目に入るのが「映像の原理」のコーナー。映像がなぜ動いてみえるのかについてパラパラ漫画などを通じて学べる。

さらに、映画制作にあたってスタッフ間でイメージを共有するために描かれる絵コンテや設定資料の実物も。絵コンテは黒澤明監督が実際に描いたもの。設定資料は「平成ゴジラ」シリーズで使われた実物だ。

その先にあるのは、移動撮影の体験。台車に乗せたカメラを実際に動かして、セット内を歩く人を撮影することができる。このほか、背景を合成して実際に車に乗っているように見せる撮影技術の体験や、NHKの人気アニメ「忍たま乱太郎」の映像を使ったアフレコ体験もできる。

さらにスタジオセットを使ってのアナウンサー体験や、合成映像を体験できる空飛ぶじゅうたんのアトラクションも。この体験で撮影した映像はDVDに録画して1枚500円で購入できる。

こうした体験がメインの施設は子供に大人気。来館していた川口市内の小学校4年生男児は「もう何回も来ているけど全然飽きない。特に車を運転しているような映像を撮れるのが面白い」と話し、「ここに来るようになって映像をつくるのに興味が出てきた」とご満悦だった。

この施設は、学校の社会科学習の場として大人気だ。スタッフによると、平日はほぼ毎日、県内をはじめ関東近県の学校の社会科学習が入っており、一日の来館者は200~300人になるという。このため個人が落ち着いて見学するのは土日や休日がお勧めだそうだ。(半田泰)

映像ミュージアム

SKIPシティの施設として平成15年にオープン。SKIPシティの2~4階にあり床面積は約2200平方メートル。映像の原理や映像技術を体験型の展示で学ぶことができる常設展のほか、特別展も開催しており、7月9日からはeスポーツ関連の展示となる。入館料は高校生以上520円、小中学生260円。

アクセスガイド

埼玉県川口市上青木3の12の63。JR京浜東北線川口駅、西川口駅か埼玉高速鉄道鳩ケ谷駅からバスに乗り、「川口市立高校」停留所で下車して徒歩約5分。外環道川口西インターチェンジから約3キロ。駐車場は1時間200円。

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