小豆粥(あずきがゆ)を炊き、今年の農作物の豊凶などを占う「粥占(かゆうら)神事」が、大阪府東大阪市にある河内国一之宮の枚岡(ひらおか)神社で行われた。釜から取り出した竹筒53本の占竹(せんちく)に入った粥の量で農作物の豊凶を判定するもので「コメや麦は不作傾向」「もち米は豊作傾向」とする占い結果が出たという。
室町時代から続く伝統行事で毎年、小正月の15日に行われる府の無形民俗文化財。白装束姿の氏子らが、かまどにくべた黒カシの占木(せんぼく)12本を取り出し、焦げ具合で月別の天候も占った。神事後は新年の縁起物として小豆粥がふるまわれた。