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保育施設に預けやすい大阪の自治体ランキング1位は枚方市 可視化で子育て環境を良く

産経ニュース 2024年6月27日 18時22分

保育施設に子供を預けやすい大阪府内の自治体は1位が枚方市で、2位は吹田市、3位が堺市-。子育て支援を手がける「BABY JOB」(大阪市)がこんなランキングを作成し、今月発表した。保育施設の探しやすさや使用おむつの持ち帰りの有無、登園時の荷物の量など基準を設け、取り組みを独自に点数化。自治体の子育て支援を「見える化」するのが狙いという。

調査対象は公立の保育施設がある府内41自治体。1~5月、電話による聞き取り調査を行ったほか、自治体のウェブサイトも確認した。配点は計17項目で満点は87点。待機児童がなければ5点、第1子に保育料の全額を補助をしていれば7点、半額なら5点-といった具合だ。

1位に選ばれた枚方市は60点を獲得。自治体サイト上に保育施設を簡単に探せるマップがある▽子供を預ける際、おむつや主食を持参しなくても良い▽第2子以降の保育料無償化-などが評価された。

吹田市が55点で続き、堺市は50点。4位が守口市(47点)、5位は大阪市、豊中市、門真市、藤井寺市、岬町(45点)で、41自治体の平均は37点だった。

枚方市公立保育幼稚園課の中道直岐課長は「子育て施策を市の重点施策として取り組んできた結果。より多くの方に枚方市を選んでもらえれば幸い」とした。

調査結果によると、保育コンシェルジュや子育てコーディネーターら保育施設探しの相談員を置く自治体は約4割にとどまる。一方で独自に保育料をサポートしたり、保護者の登園時の負担を減らす取り組みを実施したりする自治体は約4割にのぼった。

同社の広報担当者は「『見える化』によって、自治体の支援が進み、より子育て環境が整えば」。今後、調査を関西圏などに拡大することも検討中という。(矢田幸己)

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