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千葉県、路線バス運転手確保で支援事業 シャワー整備費用など半額、9月補正予算案に計上

産経ニュース 2024年8月28日 21時3分

千葉県が路線バスの運転手確保に向けた支援事業に乗り出す。28日発表の県の一般会計総額102億円に上る令和6年度9月補正予算案に関連費計3500万円を計上し、公共交通の維持に力を入れる。

具体的には、県内に営業所を持つ路線バス事業者を対象に、シャワールームや女性用トイレなど労働環境整備に要する費用の半分(上限150万円)を補助する。

また、事業者が運転手採用活動の一環として、県外の人材を確保するために支給した移住費などについて、県が事業者に1人20万円を助成する。関係団体と連携し、運転手確保に向けた説明会の開催経費も計上した。

9月補正予算案は路線バスの運転手確保支援事業のほか、4月から時間外労働の上限規制が適用された医療分野では、勤務医の長時間労働短縮に向けて助成制度を拡充する。長時間労働の医師が存在する医療機関への医師派遣に必要な経費も支援する。

発がん性が指摘される有機フッ素化合物「PFAS」が県内の河川などから検出されている問題には、汚染源を調査や除去対策に取り組む県内自治体に関連費の補助として1千万円を充てた。

PFASのうち、広く使われてきた「PFOA」と「PFOS」に関しては、柏市と白井市の市境を流れる「金山落」(かなやまおとし)の周辺水路などで、国が定める暫定指針値を超過している。(岡田浩明)

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