Infoseek 楽天

茨城のスーパー新入社員ら、岩手・陸前高田のまつりに参加 被災地で体験学習

産経ニュース 2024年8月18日 14時28分

茨城県つくば市に本社がある食品スーパー・カスミの新入社員や外国人技能実習生ら約140人が8月上旬、岩手県陸前高田市で行われた七夕まつりに参加する体験学習に参加した。

同社では、東日本大震災の被災地の現状を自分の目で見て感じ、現地の関係者らとの交流で人と人とのつながりの大切さを知ってもらうことなどを目的に、震災の翌年からこの体験学習を実施してきた。

陸前高田市気仙町では飾り立てられた山車がパレードのあと、互いにぶつかり合う勇壮な「けんか七夕」、同市高田町では豪華絢爛な装飾が施された山車が練り歩く「うごく七夕」の2つの伝統行事がいずれも7日に行われた。カスミの社員らは前日6日、両会場の設営などを手伝い、まつり当日には山車の引手として参加。翌8日には会場周辺の清掃稼働も行った。

参加した新入社員の1人は「地域の人たちと思いを込めて結んだ短冊が、山車の上で光に照らされながら宙を舞う光景に心を奪われた」。引手の体験については「声を合わせて綱を引くことで気持ちが一つになり、まつりに溶け込んでいくような一体感を覚えた」といった感想を語った。

参加者は6日には同市気仙町の東日本大震災津波伝承館「いわてTSUNAMIメモリアル」を訪問。震災の犠牲者への献花も行った。同社の体験学習は10回目の区切りを迎えた今回で終了。来年以降の活動は地元・岩手県のスーパー「マイヤ」の社員らに引き継がれることになっている。

この記事の関連ニュース