千葉明徳学園(千葉市中央区)は今年、創立から100周年となるのに合わせ、「1000年後に残すタイムカプセルプロジェクト」を始動させた。100周年記念イベント「祝賀会」が開かれる10月25日に実際に埋める。同学園で現在、整備が進む第2グラウンドの一角に、これまでの歩みを記した資料のほか、今の日本社会を表すマンガなども一緒に入れ、後世に伝えるという壮大な計画だ。
同学園の関係者によると、カプセルは数メートル四方の大きさとされ、腐食が進まないような措置を施すという。
在校生や園児ら計約1900人が1000年後の生徒に宛てた手紙のほか、漫画家の手塚治虫さん(1928~89年)の長編大作『火の鳥』や、同じく漫画家の浦沢直樹さんの人気作『20世紀少年』も入れる。
同学園は1000年後にカプセルが公開されることをイメージしたアニメも制作中だ。
1000年後に地球は氷河期となっており、そのころには火星に新たに「明徳火星高校」ができているとの想定で、火星から生徒らがカプセルを空けに地球にやってくるという内容だ。
同学園関係者は「カプセルを埋める場所には大きな礎石をかぶせ、代々、伝えていきたい。未来人にとっては1000年後はきっと〝重要文化財〟になっていることでしょう」と語る。
同プロジェクトでは100年後に残すカプセルも別途、同学園の敷地内に埋める。