中小企業が取引先と価格交渉する際に必要な知識やノウハウを伝える「価格交渉講習会」(産経新聞社、関西みらい銀行、りそな銀行共催)が17日、大阪市中央区のりそなグループ大阪本社ビルで開かれた。中小企業庁が全国で展開する講習会の一環で、府内では今年度3回目の開催。
「交渉力で実現させる価格転嫁」をテーマに中小企業診断士の七森啓太氏が講師を務め、値上げを認めてもらう代わりに他で譲歩する利益交換型や、値上げを認めてもらうと同時に取引先の値上げを一緒に考える創造的問題解決型などの交渉パターンを紹介。コスト上昇を価格に転嫁する「防衛的値上げ」から、自社が提供する価値を高めて、その価値に対して適切な対価を請求する「価値提案型値上げ」への転換が求められていると説明した。また、さまざまな公的サポートの活用も呼びかけた。