若き論客たちが弁論を競い合う「第41回土光杯全日本青年弁論大会」(主催・フジサンケイグループ、特別協賛・カートエンターテイメント)が11日、東京都内で開かれた。令和5年の出生数が過去最少を更新し、婚姻件数も90年ぶりに50万件を下回るなど少子化が著しい中、「人口減少社会にどう立ち向かうか」をテーマに10人の弁士が熱弁を振るった。
最優秀賞の土光杯は法政大学経済学部4年の藤井瞳さん(22)が受賞した。藤井さんは「未来を担う子供が貧困状態で希望を失っている。貧困の連鎖を断ち切る必要がある」と主張した。
昭和を代表する財界人で「メザシの土光さん」として語り継がれる土光敏夫氏の出身地である岡山県にちなんだ「特別賞岡山賞」は公務員の小澤佳奈さん(27)が獲得。小学校で外国にルーツを持つ児童が増える中、日本語教育を通じて価値観を共有し「ともに日本を良くする仲間」という姿勢で向き合うことが大切だと訴えた。入賞者には正賞のトロフィーのほか、副賞として旅行券が贈られた。
土光杯、岡山賞以外の入賞者は以下の通り。(敬称略)
【フジテレビ杯】安岡優愛(17)=桐蔭学園高2年【ニッポン放送杯】旭海太郎(29)=会社員【産経新聞社杯】天野雄介(28)=会社員