横浜税関は、令和5年の寒天の輸入が数量、金額ともに横浜港が全国1位だったと発表した。いずれも平成12年以降、24年連続のトップ。同税関では、寒天を扱う商社が近隣にあることや長野県に多い寒天メーカーの工場への物流拠点に近いことなどが背景にあると分析している。
寒天は蜜豆や水ようかんなど多くの食品や化粧品のほか、医薬用にも利用されている。同税関によると、全国における昨年の輸入量は前年比9・3%増の1971トン、輸入金額は70億3600万円(前年比30・5%増)だった。このうち、横浜港の輸入量は1352トン、輸入金額は53億2400万円で、シェアはそれぞれ68・6%、75・7%を占めた。
全国では12カ国・地域から輸入され、横浜港ではチリやモロッコなど8カ国から輸入された。
同税関では、寒天は健康維持に効果的とのイメージがあることなどを踏まえ、今後の輸入量については微増傾向で推移するとみている。