青森市の諏訪神社で11日、第54回建国記念の日奉祝大会(市民実行委員会主催)が開かれた。国内外を取り巻く国際情勢が厳しさを増す中、参加者は改めて国の繁栄や平和への思いを共有した。
大会には約40人が参加。社殿で紀元祭が執り行われた後、実行委の高橋修一会長が「わが国の成り立ち、伝統、文化を振り返り、国を築いていただいた先人のご努力に感謝し、国の平和と繁栄を祈念したい」とあいさつした。
この後、日露戦争直前の明治35(1902)年1月、厳冬の八甲田で訓練をしていた陸軍第8師団歩兵第5連隊の隊員210人のうち199人が死亡した八甲田雪中行軍遭難事件に関してボランティアガイドをしている坂本則秀さんが講談風に解説。「戦争だけはやってはいけないが、当時の世界情勢を見れば日本の存亡を懸けていたのは事実」と語った。