千葉県は22日、香取市内の養鶏場で鶏の死骸が増えたとの通報を受け、簡易検査した結果、高病原性鳥インフルエンザの感染を確認したと発表した。同県の養鶏場などで鳥インフルが確認されたのは今季初めて。県は今後、遺伝子検査を行ったうえで、この養鶏場が飼育する約3万8千羽の全ての殺処分を始める。周辺の半径3キロ以内にある農家などの鶏や卵の移動を制限して封じ込め、感染経路の究明を進める方針だ。
千葉県は23日朝に書面による対策本部会議を開き、熊谷俊人知事が家畜伝染病予防法に基づき、殺処分を命令する。殺処分後は焼却し、埋める作業に取りかかる。
県によると、22日正午過ぎに養鶏場から県北部家畜保健衛生所(同市)に鶏がまとまって死んでいると通報があった。その後、簡易検査を行った13羽のうち4羽が陽性だと確認された。
周辺の道路では今後、畜産関係の車両の消毒も行われる見通し。鳥インフルの感染は一般的に、前年の11月ごろから翌年2月ごろの冬場に見られるという。