和歌山弁護士会は、令和7年度の会長に岡正人氏(48)を選出した。和歌山市の弁護士会館で記者会見した岡氏は「来年度のテーマを『連携』とし、行政だけでなく公益社団法人やNPOなど官民を問わず連携を深めていきたい」と意気込みを語った。任期は4月1日から1年間。
岡氏は海南市下津町出身。大阪大学法学部を卒業後に同大院を修了。平成17年に和歌山弁護士会に登録した。犯罪被害者支援などに取り組んできた。
記者会見で岡氏は、力を入れる分野を紹介。災害時に法律相談や法的サービスを円滑に提供できるよう、地域での交流会などを通じて住民らとの関係づくりを進めるとした。また、消費者に特化した法律相談の枠組みづくり、学校現場でのいじめなどの問題を法的に支援するスクールロイヤー制度の実現を挙げた。
県内では弁護士事務所がある地域が限られることから、岡氏は「どこにいても弁護士による相談が受けられるよう、オンラインによる法律相談の仕組みも検討していきたい」と話した。