和歌山県警察学校（和歌山市）で31日、初任科生（長期課程）の卒業式が行われた。18～21歳の男女20人が同日付で県内12署に配属され、警察官としての新たな一歩を踏み出した。
20人は昨年4月に入学し、警察官に必要な法律知識や逮捕術など技能の習得に取り組んできた。
県警の野本靖之本部長は「初心を忘れずに努力を続けるとともに、自分の価値観や正義感を押し付けるのでなく相手の気持ちに寄り添うことに努め、急速に変化する世の中に対応するため好奇心とチャレンジ精神をもって知識と経験を吸収してほしい」と訓示した。
式後、和歌山東署に配属され交番で勤務する卒業生総代の田端誠也巡査（19）は「厳しかった訓練を乗り越えることができた。あきらめない心を持って県民の安全安心を守ることができる警察官になりたい」と抱負を語った。