世界遺産の春日大社(奈良市)で14日夜、約3千基の燈籠(とうろう)に火をともし所願成就を祈願するお盆の伝統行事「中元万(ちゅうげんまん)燈籠(とうろう)」が行われ、境内は淡い明かりに包まれた。
春日大社には平安時代から貴族や武士、庶民が燈籠を奉納。石燈籠約2千基、釣燈籠約千基があり、毎年節分とお盆に火をともしている。
この日は花山院弘匡(かさんのいんひろただ)宮司が本殿前の燈籠に火を入れた後、境内の燈籠にも次々と点火。訪れた参拝者らは、闇に浮かび上がった幻想的な明かりにさまざまな願いを込めながら見入っていた。
中元万燈籠は15日も行われる。