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スイーツ甲子園ふくしまチャレンジカップ 高校生、福島4町の特産品を生かす

産経ニュース 2024年8月20日 21時16分

福島県大熊町のキウイ、富岡町のパッションフルーツ、楢葉町のサツマイモ、広野町のバナナ-。4町が生産に力を入れる特産品を使った「スイーツ甲子園 ふくしまチャレンジカップ」が20日行われた。書類審査を通過した全国の高校生12組が審査に臨み、震災復興への思いをスイーツに込めた。

新設されたバナナ部門で、最優秀の広野町賞に輝いた熊本・慶誠高3年の井元ひよりさんと毛利美琴さんは「綺麗(きれい)」の愛称で知られる寒さに強い同町産バナナの甘さを生かしたタルトを作った。2人は「福島と同じく熊本も地震からの復興途中。一緒に頑張っていこうと伝えたかった」と表情を引き締めた。

同校はパッションフルーツ部門との2冠で、同じく3年の本田美月さんと坂越椿姫(つばき)さんは、酸味をいかしたムースで富岡町賞を受賞。キウイ部門で大熊町賞の神奈川県立湘南高2年、佐藤玲奈さんはモモを合わせたアイデアで栄冠。サツマイモ部門は鹿児島・神村学園1年の濱部ゆらさんと野元侑里さんが、甘露煮やペーストなどをうまく使って楢葉町賞に輝いた。

各町賞に選ばれた高校生は、生産者や審査員シェフとタッグを組んで商品開発に挑戦。完成品は来年2月に東京・代々木公園で開かれる「ふくしまスイーツフェスティバル」で販売される。

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