産経新聞グループのマーケティング会社「産経リサーチ&データ」は15日、2025年大阪・関西万博に関する意識調査を実施し、万博に「ぜひ行きたい」「できれば行きたい」と来場意欲を示す回答が計35・7%だったと明らかにした。建設費高騰に批判が高まっていた昨年11月の前回調査(計31・2%)からは微増。ただ、昨年5月の前々回調査(計53・7%)からは落ち込んだままで、開幕まで4カ月を切る中、期待が高まっているとは言い難い状況だ。
調査は産経リサーチ&データの会員サイト「くらするーむ」の登録者を対象に、10月中~下旬にウェブ上で実施。全国の男女計2555人から回答を得た。
調査では「ぜひ行きたい」が17・1%と前回比2・7ポイントの上昇で、「できれば行きたい」も18・6%と同1・8ポイントの上昇。ただ、両回答は大阪府在住者が計58・9%、大阪以外の近畿在住者が計50・5%に対し、近畿以外は計26・6%となり、近畿内外で来場意欲に大きな差が出た。
一方、「行く気はない」など来場が見込みにくい1223人(47・8%)に理由を聞いたところ、最多は「興味がない」(48・8%)、次いで「費用がかかる」(44・4%)。今年3月に会場予定地でメタンガスの爆発事故が起きた影響もあり、「安全性に不安を感じる」も5・6%だった。