山梨県の長崎幸太郎知事は19日の定例会見で、来夏の富士山の通行料を1人4千円とすることで最終調整していることを明らかにした。静岡県も4千円の入山料を徴収する方針で、山梨、静岡両県で足並みがそろうことになる。
山梨県では20日に地元関係者との協議を行ったうえで方針を決定し、来年2月の県議会で条例を改正するなどして来年の夏山シーズンに間に合わせる。
5合目に入山ゲートを設置して今年7月に始めた規制では、2千円の通行料を徴収していたが、来年からはこれまで1人1千円の任意の保全協力金と一元化した上で、通行料4千円を徴収する。また、午後4時から翌日午前3時までとしていた5合目のゲート閉鎖時間については、駆け込み登山を防ぐため午前2時へと2時間前倒しする。
長崎氏は入山規制が静岡県と足並みがそろうことに「それぞれの県での(安全対策などの取り組みを)どこまでやるかによって状況が異なることもあるが、可能であれば(両県が)共通にすることがよいだろう」と語った。