千葉県御宿町の各宿泊施設で、旬を迎えた「外房つりきんめ鯛」を堪能できる特別な宿泊プランが用意されている。「おんじゅく釣りキンメ祭り」と銘打たれ、平成30年以来の開催。各宿が、それぞれ工夫を凝らして調理したキンメダイの夕食付プランを5千円程度割安で売り出している。先着1200人。3月8日まで。
町内7カ所の宿泊施設が対象。外房つりきんめ鯛は御宿町や勝浦市で水揚げされるキンメダイで、千葉ブランド水産物にも認定されている。ほどよく脂がのり、上品なうまみが特長だ。11月から6月までの約半年間が漁期で、「今が旬だ」(町観光協会)。
例年1~3月は町内の宿泊客数が冷え込む時期で、旬を迎えた外房つりきんめ鯛を前面に押し出した特別プランで観光客を呼び込み、地域活性化につなげたい考えだ。
特別プランの夕食には、イセエビを甘辛いしょうゆを付けながら焼く「鬼殻焼き」か、アワビ料理がつく。町内の飲食店や商店で使える1人2千円分のクーポンも配られる。
御宿町新町の旅館「大野荘」では、外房つりきんめ鯛の煮つけや、しゃぶしゃぶなどの絶品料理が振舞われる。平日1泊2食付きで1人1万9千円から。大野吉弘社長(61)は「工夫して調理した外房つりきんめ鯛のおいしい料理を多くの人にぜひ味わってほしい」と話した。(松崎翼)