米国発の世界的なレストランチェーン「ハードロックカフェ 京都」(京都市東山区)が13日、祇園の四条通沿いにオープンした。同店は令和元年7月に京都に初進出を果たしたが、新型コロナ禍などを受けて約1年半で撤退。コロナ禍が終息しインバウンド(訪日客)が好調に回復していることから、満を持して京の街に再挑戦する。
今年2月に先行オープンしたグッズショップが1階に入るビルの3~4階にカフェ(122席)は立地。金閣寺をイメージした金色の階段や伏見稲荷大社を連想させる朱赤の格子の仕切りなど、和とロックを融合させたデザインで京都らしさを表現した。
有名ロックスターのギターや衣装などが数多く飾られることで知られるハードロックカフェ。京都店ではマイケル・ジャクソンが着用した黒い帽子や、ボン・ジョヴィのサイン入りギターなどが飾られている。
食事メニューも京都を意識。アボカドや季節の京野菜を挟んでわさびを効かせた「味噌わさびバーガー」(3380円)や宇治抹茶を使った「茶匠清水一芳園監修 特上抹茶ラテ」(1280円)など、限定メニューを用意した。
ハードロックブランドは、世界約70カ国309都市にカフェをはじめホテルやカジノ、コンサート会場などを展開している。担当者は京都の店舗について「交通量の多い立地なので、多くの人の来店を期待している」と話した。(田中幸美)