京都屈指の紅葉の名所として知られる永観堂禅林寺(京都市左京区)で、11日から夜の特別拝観「もみじのライトアップ」が始まる。先立って行われた試験点灯では、赤や黄色にほんのりと色づいた木々が照らされ、暗闇に浮かび上がった。色づきは例年より約10日遅く、見頃を迎えるのは今月下旬ごろになるという。
平安貴族の山荘跡に建てられた永観堂では創建以来、多くの文人墨客(ぼっかく)が紅葉をめでた。試験点灯では約3千本のイロハモミジやヤマモミジなどが柔らかな照明によって浮かび上がった。奥垣内圭哲(おくがうちけいてつ)執事長は「明る過ぎないように照明を抑えた。月明りの中で紅葉をめでる感覚で楽しんでほしい」と話した。
夜の特別拝観は12月1日まで。午後5時半~8時半、中学生以上は拝観料700円。