静岡県の鈴木康友知事は12日、定例記者会見で富士山開山について問われ「(開山初日の)10日の登山者数が県内3つの登山口の合計で1183人と昨年を4割程度上回り、新型コロナウイルス禍前の令和元年と同水準となった」と説明した。
ただ、10、11日の両日で4件の遭難事故が発生し、うち3人が死亡していることから「天候が不順な時期だ。今週末も含め、悪天候時の無理な登山や弾丸登山はやめるよう強くお願いする」と強調した。
山梨県側で入山料の徴収や登山者数の上限設定といった入山規制が始まったことによる静岡県側への登山者流入については「もう少し状況をみる必要がある」とし、静岡県側の規制は「両県の登山者の動向を注視する中で検討していきたい」との考えを示した。