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「美しいだけではない水や雲を表現」 紙撚のアーティスト、石田智子さんの作品展

産経ニュース 2024年9月22日 10時30分

無数の「紙撚(こより)」を使って独自の世界を表現する現代美術作家、石田智子さんの作品展「水潺(みずせん)潺(せん)」が、奈良県川上村の「匠(たくみ)の聚(むら)」ギャラリーで開かれている。10月6日まで、入場無料。

石田さんは大阪出身で染色作家などとして活動し、芥川賞作家・玄侑宗久さんとの結婚を機に福島県三春町に居住。禅寺での生活で包装紙を活用した紙撚作りを始め、幾層にも重ね合わせるなど紙撚を芸術作品へと昇華させていった。現在では紙撚の織りなす「石田ワールド」が国内外で高評価を得ている。

今回の展示テーマは、禅の言葉「雲悠々水潺々」から。「飲水思源」を経営指針とする奈良トヨタグループと「水源地の村づくり」を進める川上村などの共催で石田さんを招き、「水」から着想を得た大作2点が会場内に展開されている。

「のどかで美しいだけではない水や雲を表現した」と石田さん。主催者は「各展示会場の特性に応じて制作されるため、今ここにしかない石田さんの作品世界を楽しんでもらえる」とPRしている。問い合わせは同ギャラリー(0746・53・2381)。

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