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運転士気分を味わえる 鉄道やバスの特別ルーム 千葉・木更津の龍宮城スパホテル三日月

産経ニュース 2024年7月14日 12時3分

ホテル三日月(千葉県木更津市北浜町)は12日、「龍宮城スパホテル三日月」の客室を、県内のローカル鉄道やバスをモチーフにした特別な仕様に改装し、オープンした。小湊鉄道やいすみ鉄道、銚子電鉄の3社の協力で実現した。ホテル前には引退した鉄道車両やバスも展示され、乗り物好きの子供たちや鉄道ファンを楽しませている。

特別客室は5室ある。小湊バスや小湊鉄道、いすみ鉄道、銚子電鉄それぞれの乗り物の運転席やつり革、客席が設置された4室と、各社の車両の顔となる先頭部分が並んだ「合同ルーム」が用意された。

壁紙やベッドにも車両の絵があしらわれている。一歩足を踏み入れると、まるで車内にいるかのようだ。運転席に備わるボタンを押すと、車内アナウンスや踏切の音が流れ、運転士になったような気分を味わえる。

ホテルの前には「三日月龍宮城駅」と銘打ち、小湊鉄道バスのほか、処分予定だったいすみ鉄道の車両を展示した。実際のレールも敷かれた。ロビーの「駅の待合室」には、迫力満点のプラレールが飾られた。

12日の開業記念式典で、小湊鉄道の石川晋平社長は「走らなくなったバスを置いていただき、子供たちも楽しめるように整備してもらった。交通事業者にスポットを当ててもらい、感謝している」と挨拶した。

特別客室は今月はほぼ満室で、8月も80%以上が予約済みだという。ホテル三日月の担当者は「多くの親子連れに楽しんでもらい、ホテルを持たない鉄道会社の宣伝にもなれば、うれしい。千葉の観光を盛り上げたい」と語った。(松崎翼)

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