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大阪・門真で初のタワマンが来年秋に竣工「都心よりは安い」というが一体ナンボなの?

産経ニュース 2025年1月8日 15時30分

住友不動産、京阪電鉄不動産、ミサワホームの3社は、大阪府門真市の京阪古川橋駅北側で進めるタワーマンション(タワマン)の建設現場を報道陣に公開した。タワマンは府内に200棟以上あるが、大阪市の都心エリアに集中しており門真市では初。近年の価格高騰の影響により、都心では3LDKタイプで1億円を超える物件も珍しくない。気になるのは、今年春ごろに公表予定の分譲価格。担当者は「大阪市内と比べ割安感がある」というが、いったいナンボなのか-。

一般的に最高階数が20階以上の分譲マンションがタワマンと呼ばれ、高層階からの眺望や充実した共用設備などが売りだ。今回建設される「シティタワー古川橋」は総戸数648戸、地上41階。古川橋駅まで徒歩5分以内の距離にあり、淀屋橋までの所要時間は京阪電車で約20分。ゲストルームやパーティールームなども設けられ、今年春ごろの販売開始、令和8年10月の竣工(しゅんこう)を予定している。

中学校跡地の再開発事業の一環。図書館のほかクリニックなどの入居を想定した複合施設も建設される。昨年12月に報道陣とともに現地を訪れた門真市の宮本一孝市長は「子供らが安心して遊べる広場や空間づくりにも努める」と語る。

住友不動産によると、主な購買層はファミリーを想定しており、担当者は「8割が3LDKで、67~70平方メートルが主力だ」と明かす。

ただ、土地価格や資材などの高騰を背景に新築マンションの分譲価格は上昇傾向にあり、不動産経済研究所によると、大阪市内の昨年11月の平均分譲価格は5562万円で、部屋の1坪(約3・3平方メートル)あたりの単価は約350万円。特にタワマンは眺望やホテルライクな暮らしが人気で、都心駅近の物件は中古で坪単価が400万円を超えることもある。

シティタワー古川橋の価格について、同社関西支店長の細川隆司氏は「大阪市内のタワマンよりは安い」と強調。今年春ごろの発表を控え、具体的な言及は避けつつも「平均坪単価が400万~450万円で通用するレベルの建物に仕上げる」と意気込んでいる。(岡嶋大城)

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