勇壮さで知られる大阪府岸和田市の伝統行事「岸和田だんじり祭」が14日、始まった。早朝から曳き出し、笛や太鼓のお囃子に「ソーリャ、ソーリャ」という威勢のいいかけ声が加わり、街は活気に包まれた。15日まで。
大屋根の上に乗った「大工方」の合図で、高さ約4メートル、重さ約4トンものだんじりが勢いよく交差点の角を曲がる「やりまわし」が見どころ。豪快な技に歓声が上がった。同市出身で京都市左京区の大学1年の男子学生(19)は「曳き手をしたこともあるが、だんじりが全力で駆け抜ける姿が魅力。参加する友人たちの応援もしたい」と話した。両親と初めて見物に来た堺市東区の中学2年、中島快さん(13)は、「多くの人が訪れる祭りを楽しみに来た。豪快なやりまわしをたくさん見たい」と笑顔だった。
300年以上の歴史をもつ岸和田地区のほか、春木地区のだんじりが参加している。夜には提灯で飾っただんじりがゆっくりと進む「灯入れ曳行」が行われる。