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上智大生殺害、未解決のまま28年 現場跡地で献花式 遺族「犯人を絶対に許せない」

産経ニュース 2024年9月9日 12時53分

東京都葛飾区柴又の住宅で平成8年、上智大4年の小林順子さん=当時(21)=が殺害され、放火された事件は9日、未解決のまま発生から28年を迎えた。同日、遺族らは現場跡地で献花式を行い、「最も恐れているのは事件の風化」と事件解決への協力を訴えた。

献花式には殺人事件被害者遺族でつくる「宙(そら)の会」会長で順子さんの父、賢二さん(78)や捜査本部がある警視庁亀有署の小山正治署長らが参加。賢二さんは「順子は夢にまでみた海外留学の目前に突然命を絶たれた。犯人を絶対に許すことはできない」と話した。その後、亀有署員らは最寄りの京成電鉄柴又駅前でチラシを配布して情報提供を求めた。

事件は8年9月9日午後3時50分~4時40分ごろに発生。小林さん方が全焼し、焼け跡から首を刺されて死亡した順子さんの遺体が見つかった。これまで延べ11万8千人が捜査に携わり、現場に残された容疑者とみられる男のA型の血痕からDNA型が検出されているほか、事件直前には付近で黄土色のコートを着た不審な男の目撃情報もあるが、解決には至っていない。

警視庁は、現場近辺の情報のほか、事件当日に無断欠勤した人や事件後に突然転居した人などの情報も求めている。情報提供は亀有署捜査本部(03・3607・0110)まで。

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