コンビニエンスストアの上に富士山がのっているような構図で写真が取れるとして、外国人観光客らが殺到している山梨県富士河口湖町の「ローソン河口湖駅前店」前に、道路横断防止用の新たな柵設置工事が16日、始まった。さらに24日にはコンビニ周辺の横断歩道を目立たせるため、緑と白に塗り分ける作業も行う予定だ。
すでにコンビニの向かい側には富士河口湖町が、横断防止柵を設置しているが、コンビニ側にはなく、車道を横断する外国人が多く問題となっていた。そのため富士河口湖町とコンビニ側が協議し、コンビニ側にも柵を設置することが決まった。
16日午前9時すぎに工事担当者が現場に到着し、柵を差し込むための穴を歩道にあける作業が始まった。柵は高さが80センチで幅3メートル。これを2つ設置する。
「コンビニ富士山」や「富士山ローソン」と呼ばれるこの場所は約2年前に会員制交流サイト(SNS)で紹介され、評判となり、外国人観光客が殺到。ごみのポイ捨てや私有地への入り込み、無断駐車などのマナー違反が問題となり、同町が今年5月に富士山を見えないようにする目隠しの黒幕をコンビニと反対側の歩道に張る異例の事態となった。
8月に台風接近のため、幕を外し、その後の状況をみるため幕は設置しないままでいた。富士山が雪化粧すると外国人観光客が急増したものの、一定のマナー改善がみられたため幕の再設置にはいたっていない。
ただ、横断歩道でない場所での車道横断がまだ起きていることから、これを防ぐために、今回の新たな柵設置となった。