大阪・関西万博100日前の来年1月3日に、万博会場となる夢洲などで開かれる「夢洲ファンラン」では、2種目(10キロ・2025メートル)とも万博のシンボル「大屋根リング」を間近で見られる地点からスタートする。
高さ20メートル、外周約2キロもある世界最大級の木造建築というだけあって迫力満点だ。木でできた巨大なコロッセオ(古代ローマの円形闘技場)のような大屋根を眺めながら、前の道をまっすぐ進む。遥(はる)か先には六甲の山並みが連なり、青空がどこまでも広がる。会場となる夢洲は、広大な人工島ゆえ、開放感は抜群。走れば気分も爽快だ。
コースを道なりに曲がりながら振り返ると、独特の形状をした鮮やかな赤い建物が目に飛び込んできた。世界最大の西陣織が建築になったと話題のパビリオンだ。他にも三角形の屋根が特徴的なパビリオンや、手を空に高く掲げたガンダム像が見え、いよいよ万博が始まるという実感がわいてきた。
あと4カ月もすれば、世界の国々から大勢の人が集う。そこではどんな景色が見られるのだろう。どんな未来が描かれるのだろうか。期待に胸が膨らんだ。
建設途中の会場周辺を走りながら〝今の万博〟を体感できるのは、開幕100日前を記念して特別に許可されたこのイベントだけ。2025メートルの「ファンラン」は小学生から参加できる。ぜひ、ご家族の思い出作りに役立ててほしい。
55年ぶりに大阪で開催される万博。その開催の年に行われる最初で最後の記念イベントとなる。楽しめるのは今しかない。(梶原紀尚)
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