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夏バテに負けない!こだわり調味料のおすすめ活用術 暑さで萎えた食欲の復活に

産経ニュース 2024年7月28日 8時0分

暑さに参って、食事の箸が進まない…そんなときにあると助かるのが、料理にひと味、好みの風味を付け足す調味料だ。人気観光地・鎌倉(神奈川県)に、珍しくておいしく、健康に良い調味料を販売するとうたう専門店があると聞き、夏におすすめの調味料を聞いた。

調味料プロデューサーの中塚智裕さん(36)が平成26年に開いた「Food brand shop ippin(フード・ブランド・ショップ イッピン)」。店内を囲むように設(しつら)えた棚には、中塚さんが味覚を頼りに全国から集めたり、自ら企画して作ったりした調味料が、ずらり150種類以上。今では直営工場も持ち、他社からOEM(相手先ブランドによる生産)での調味料製造も請け負っている。

ほかでは見たことがない豚骨風味

「今一番売れそうな調味料がこれなんですよ」と数ある中から選んだのが、「TONGARI(トンガリ) 豚骨ニンニクドレッシング&ソース」。同店では1本680円。

若者に人気の「二郎系」と呼ばれるラーメンの風味をぎゅっと閉じ込めた。ニンニクと豚(豚骨、背脂)のうま味が豊かな、しょうゆベースの調味料だ。

野菜にそのままかけるとコクと食べ応えのあるサラダになり、唐揚げやガーリックライスを調理する際は、味付けにも使える。味が濃くご飯がすすむ「ガッツリめし」にぴったりの調味料だ。

豚骨風味のこの調味料は、当時大学2年生だった男性の発案で生まれた。「豚骨を使った調味料なんてほかでは見たことがない。けれど、豚骨スープが存在するからありだよ」と男性から構想を聞いた中塚さんは製造を請け負った。

出来上がると発案者の男性は大学を休学して営業活動。スーパーマーケットでの販売が始まり、8月からは大手ドラッグストアチェーン店でも購入できるようになる予定だ。

栄養価に優れ、味の変化も楽しめる

おいしいだけでなく栄養価にも優れている。そんな調味料もある。

中塚さんが手がけた「熟成生マスタード」(同店では115グラム入り540円)は、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富で、ビタミンB1なども含まれ、消化を助けるともされる「マスタードシード」を使用。それを日本伝統の赤酢と本醸造しょうゆに漬け込んで、1週間以上熟成させた「生仕上げのマスタード」(中塚さん)だという。

「そのまま食べると、プチプチした食感が楽しめます。熱いご飯にのせると酢飯のようになり、さっぱりとしていて食が進みます。牛丼にのせてもいいし、ラーメンに混ぜてもいい。今のところ合わない料理がない」という自信作だ。焼いた肉やソーセージにも合う。いつものマヨネーズやドレッシングに混ぜて使うと、味の変化が楽しめて野菜をもりもり食べられる。

どの家庭にもあるものでひと工夫

「調味料は足し算ができて奥行きがある。何か味が足りないなと思ったら、足しちゃえばうまさの相乗効果になる」。そう話す中塚さんに、どの家庭にもある調味料で、いつもの料理がおいしくなる組み合わせを聞いた。

例えば、夏に食べ飽きてしまいがちな、そうめん。「いつものめんつゆに、しゃぶしゃぶ用のごまだれを合わせれば、うどん屋さんにある、あの『ごま味のつけつゆ』風になります。ポン酢とめんつゆを混ぜれば、冷やし中華みたいな味わいですよ」 (松本恵司)

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