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「維新勤王隊」入隊式、時代祭へ練習重ねる

産経ニュース 2024年9月28日 7時0分

10月22日に行われる「時代祭」で、行列の先頭を進む「維新勤王隊」の入隊式が京都市中京区の西ノ京中学校で行われ、約100人が参加した。平安神宮の神職からおはらいを受けて、祭り本番や1カ月に及ぶ練習の安全を祈願した。

入隊式では隊士を代表して専門学校生の内田昌孝さん(19)=京都市中京区=が「隊士規律を守り、伝統ある維新勤王隊とせんことを誓います」と宣誓。内田さんは今年初めて、先頭で旗を振るなどして楽隊を統率する楽長を務める。

また今年は小学生2人を含む16人の新入隊士がメンバーに加わった。隊員は来月20日まで、日曜祝日を除く毎晩、楽器と行進の練習を続ける。笛や太鼓などの楽器を初めて触る新入隊士には指導員が付きっきりで指導し、1カ月後には演奏できるようになるという。

維新勤王隊は、明治維新の際、幕府の遺臣が東北地方で起こした反乱を治めるため、丹波の国・山国村の有志が隊を組織して新政府軍(官軍)に参加した「山国隊」に由来する。時代祭当日は、当時の装いを模した衣装で都大路を練り歩く。時代祭の始まった当初は山国村の有志が奉仕していたが、継続が難しくなり、大正10(1921)年に朱雀学区の住民らが継承した。(田中幸美)

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