第97回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園球場)の出場校発表が行われた24日、沖縄県からは昨年秋の九州大会で優勝した沖縄尚学高校と準優勝のエナジックスポーツ高等学院が選ばれた。沖縄勢の2校出場は11年ぶり。初出場を決めたエナジックスポーツは創部3年目の新鋭で、監督がサインを出さず、選手同士がアイコンタクトでプレーする「ノーサイン野球」で知られる。
沖縄本島北部の名護市郊外にあるエナジックスポーツでは午後4時20分ごろ、室内練習場にいたナインに学校関係者から出場決定が伝えられ、選手たちは帽子を飛ばして喜びを爆発させていた。
指揮官の神谷嘉宗監督は「センバツという夢の舞台。『スマイル・ポップコーン』の精神で弾けていこう」とナインを鼓舞。「3年目でここまで来られたのも、1期生が礎を築いてくれたからだ」と語ると、感極まり言葉を詰まらせる場面も。砂川誠吾主将は「まだ甲子園に出られるという実感はないが、ノーサイン野球を全国でも通用させたい」と意気込んでいた。