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サッカーに励む母子家庭の児童を支援「竹内悌三賞」表彰式 児童6人が入賞

産経ニュース 2024年7月31日 21時14分

サッカーやフットサルに励む母子家庭の小学生を対象とした作文コンクール「竹内悌三賞」の表彰式が31日、東京都文京区の日本サッカー協会で開かれた。審査委員長を務めた同協会相談役の川淵三郎氏から、出席した受賞者らに記念品などが贈られた。

竹内悌三は、1936年のベルリン五輪サッカー日本代表の主将で、優勝候補のスウェーデンを破った「ベルリンの奇跡」のメンバーとして知られる。その後、先の大戦に召集され、戦後シベリアに抑留されて死去した。

同賞は、竹内の娘で照明デザイナーの石井幹子さんが、自身も母子家庭で育った経験から平成27年に創設。応募総数24点から優秀賞と佳作、入賞の6人が表彰された。

優秀賞に選ばれた兵庫県西宮市の小学5年、田山樹(いつき)君は「とてもうれしい。お母さんに『いつもありがとう』と言いたい」。母の麻耶さんは「こういった機会を作っていただいてありがたい」と笑顔を見せた。

川淵氏は「みんなお母さんを思う気持ちやサッカーに懸ける思いが素晴らしく、優秀賞を選ぶのが難しかった。これからも楽しんでサッカーをしてほしい」とエール。石井さんは「私が生きている限り、毎年続けていきたい」と話した。

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