Infoseek 楽天

「台風10号の新米への影響ない」坂本農水相が見解、コメ品薄の早晩解消を強調も、割高感

産経ニュース 2024年9月3日 12時24分

坂本哲志農林水産相は3日の記者会見で、各地で被害を及ぼした台風10号による令和6年産米の生産や流通への影響について、「大規模な水田への被害は報告されておらず、6年産米の生産に大きな影響が生じるような事態は想定されていない」との見解を示した。一部で続いているコメの品薄については、「昨日、私が(近所の)スーパーの店員に聞くと、水曜日(4日)には(新米が)入る予定と言っていた」と説明。「そういうことを考えると、早晩、コメ不足状態は解消すると思っている」と述べた。

ただし、品薄状態が続いていることから、6年産米の価格は「平年よりも多少の割高感はあると思っている」と見通した。

また、大阪府の吉村洋文知事が2日、店頭に並び始めた新米価格が急騰しているとして、政府に備蓄米を放出するように再要望したことに対し、坂本氏は改めて備蓄米の放出に否定的な考えを示した。

坂本氏は、「国が行う備蓄は2年連続の不作など米穀の生産量の大幅な減少により、年間を通じてコメの供給に不足が見込まれる場合に備えて行っている」と強調。今回の品薄については、新米が本格的に出回る端境期の8月に地震や台風の影響で買いだめが発生したことによる〝短期的な品薄状態〟であると改めて主張した。

この記事の関連ニュース