東京の渋谷エリアで8日夜、ドローンショーが行われ、国内最大数の2200機がアート作品や渋谷の街の象徴を夜空に描いた。
このショーは、テクノロジーとアートを掛け合わせた渋谷区共催のイベント「DIGSHIBUYA(ディグシブヤ)2025」の一環として行われた。LEDライトを搭載したドローンの一群が、高度約200メートル、幅約250メートルの範囲を約20分間にわたって舞い、秋田犬「忠犬ハチ公」をモチーフにした通称「デジハチ」などユニークなアートを次々に描いた。
寒空に突如現れた幻想的な光景を、道行く人たちは立ち止まって眺めたり、スマートフォンで動画を撮ったりして楽しんだ。
総合演出を手掛けた潤間大仁さん(48)は「都心で国内最大数のドローンショーができたのは価値のあること。表現やアニメーションも最大限できた」と話した。
世田谷区の会社員、種市綾乃さん(22)は、「仕事が終わって外に出たら、空がキラキラしていて驚いた。珍しいものを見れてよかった」と笑顔で話した。(文・写真 酒井真大)