夏の風物詩となっている行事「奈良大文字送り火」（奈良大文字保存会主催）が１５日、奈良市の高円山で行われる。近年は新型コロナウイルス感染防止対策がとられたが、今回は通常開催で戦没者らの慰霊と世界平和を祈願する慰霊祭への一般参列も可能となる。
奈良大文字送り火は戦争で亡くなった人らの魂を慰めるため昭和３５年に始まり、今年で６５回目を数える。春日大社境内・飛火野で午後６時５０分から行われる慰霊祭では神職、僧侶が祈りをささげる。一般参列者が焼香でき、協賛参列席（行事保存運営に活用の２千円が必要）も設ける。慰霊祭の後の同８時に高円山で点火し、「大」の字を浮かび上がらせる。
問い合わせは奈良市観光協会内の奈良大文字保存会事務局（０７４２・３０・０２３０）。